引きこもりニートは親のせいなのか?原因探しはもうやめよう!【結論】

引きこもり・ニート

どうも、元引きこもりブロガーのサイトウです。
今回は、「引きこもりやニートは親が原因なのか?」という、疑問にお答えしていきます。

結論から言うと、原因を探しても解決しません。
引きこもりを抜け出すには、発想の転換が必要です。

この記事では、

  • 原因探しの罠
  • 僕が親子関係を激変させた方法

など具体的に解説しているので、ぜひご覧になってみてください!

引きこもりやニートになりやすい親の特徴

ニートや引きこもりに悩む人の家庭環境には、いくつか共通点があるといわれています。

たとえば、「過干渉な母親と無関心な父親」

僕の家庭も、まさにそんな感じでした。
感情的でおせっかいな母親と、子供との接し方がわからない父親。

親の影響は必ずあります。
とくに僕の家庭のように両親の交友関係が狭いと、子供は家庭と学校しか知らないまま大人になっていきます。

自分を責めるか、親を責めるか

引きこもり始めたときはひたすら自分を責めていた僕ですが、しだいに親に疑いの目が向き始めます。

当時の僕にとって、「親を疑う」という発想は斬新でした。
でも、状況がよくなるどころか、ますます深みにはまってきます。

全部親のせいだったんだ!

引きこもり始めた当初の僕は、自分を責め続けていました。

  • みんなが当たり前にできることが、僕にはできない
  • 好きなことも、やりたいこともない
  • とにかく無気力

そんな自分を「なんてダメな奴だ」と。

つまり、「全部自分が悪い」と思っていたわけです。

ところが、カウンセリングを受け始めると、親に疑いの目が向き始めます。
幼少期のころの親に対する不満が多かったからです。

もしかしたら、自分がいま苦しんでいるのは親のせいじゃないか。
親の価値観や行動は、間違っていたのではないか。

「アダルトチルドレン(AC)」という言葉を知って、その疑いは確信に変わりました。

ACとは、幼少期に子どもらしく過ごすことができず、心に傷を抱えている人たちのことです。

なんだ、全部親のせいだったんだ!

親に変わってもらいたい(切実)

自分を責め続けてきた僕にとって、「親が悪い」という考え方は新鮮でした。
「もう、自分を責めなくていいんだ」と、心が楽になったことを覚えています。

でも今度は、徹底的に親を責めるようになってしまいました。

「よくもまあ、ここまで追い込んでくれたな」

一度こうなると、もう親の全部が気に入らなくなります。
両親のやることなすことすべてに難癖付けて、イライラしてました。

逆に、無理やり感謝しようとしていた時期もあります。苦笑

苦しかったです。

いくら「親に変わってほしい」と思ってみたところで、状況はまったくと言っていいほど変わりませんでした。

原因を探しても解決しない理由

そもそも、どこまでが親のせいで、どこからが親のせいなのでしょうか?
悪いのは自分?それとも親でしょうか?

結論から言うと、たぶん誰も悪くありません。

自分は悪くない理由

「自分は悪くない」と断言できる理由を、論理的に考えてみましょう。

生物としての個人は、受精卵から始まります。
精子と卵子が受精して、細胞分裂を繰り返す過程で、ヒトの形になっていくわけです。

この世に生まれたヒトは、はじめは本能だけを頼りに、周りの世界に適応していきます。
誰が教えるわけでもなく、歩こうとするし、言葉も覚えていきます。

生まれ育つ環境も、自分では決められません。

こう考えていくと、僕らの人生はほとんど、

  • 両親から受け継いだ遺伝情報
  • たまたま生まれ育った周囲の環境

といった、自分以外の外部の環境によって決まることがわかります。

親も悪くない理由

自分が悪くないとすると、親も悪くないことになります。
なぜなら、親もまたその親から生まれて、自分では決められない環境の中で育ってきたからです。

では、親の親が悪いのでしょうか?
そんなことはないですよね。

親の親、そのまた親、そのまた親、遠い祖先、ヒトの祖先、哺乳類の祖先、多細胞生物の祖先、単細胞生物の祖先―。

生物を構成している原子は、もとは星屑なので、星の誕生が悪いことになります。
星が誕生したのは、宇宙が誕生したからです。

「宇宙が悪い」という、壮大な結論になりました。笑

原因を論理的にたどっていくと、かならず宇宙の誕生にたどり着いてしまいます。
そして、宇宙がなぜどのように誕生したのかは、まだまだ解明されていません。

悪者探しは、やめといたほうがよさそうですね。。。

原因探しから抜け出すたった一つの方法

原因探しの罠から抜け出す方法は、一つしかありません。

今できることをやっていく

おすすめ本:7つの習慣」で紹介したように、相手を変えようとするのではなく、まずは自分から変わっていく姿勢がめちゃくちゃ大事です。

自分から変わることのメリットは2つあります。

  • 自分が変われば相手も変わる
  • 今が変われば過去も変わる

自分が変われば相手も変わる

「分人」という考え方があります。
作家の平野啓一郎さんが提唱したもので、簡単に言うと、「自分の態度は相手によって変わる」ということです。

言葉にすると当たり前ですけど、たしかに、僕らは相手によって態度が変わりますよね。
つまり、親に変わってほしかったら、まずは自分から変わればいいんです!

相手を無理やり変えようとするのは難しいですよね。

人は論理ではなく感情で動く動物だからです。
だれもが心のどこかで「自分は正しい」と思いたいからです。

だから、「現状を変えたい」と思ったら、スタートはいつも自分です。
自分が変われば、相手も自然と変わっていきます。

今が変われば過去も変わる

「吊り橋効果」という言葉を聞いたことはありますか?

吊り橋効果とは、吊り橋を渡っているときのドキドキを、一緒に渡っている相手へのドキドキだと勘違いしてしまう現象のことです。
(1947年、カナダの心理学者たちによって実証されました。)

人の感情というのは、意外とあいまいなんですね。

引きこもりやニートの原因探しをしてしまうということは、「現状に満足していない」ということです。
つまり、なんとなくモヤモヤしているわけですね。

では、そのモヤモヤがなくなったら、どうでしょう?

おそらく、原因探しをしようとは思わないはずです。
過去に対する恨みつらみも、自然と減っていくはずです。

今が変われば、過去の見え方も変わる

ということです。

過去はこれからいくらでも変わっていきます。
そんなものにとらわれて、悶々としてしまうのはもったいない。

今できることから始めていきましょう!

僕はこうして抜け出した

僕は、引きこもりから抜け出すまでに10年かかりました。
その間、親に対するイライラにも悩み続けていました。

でも、「自分が変わろう」と決意したことで、状況は少しずつ変わり始めました。

たとえば、

  • たまにはリビングで両親と一緒に過ごしてみる
  • 親の反応が気に入らなくても、「ありがとう」と感謝を伝えてみる
  • 「そいういう言い方されると傷つく」と、勇気を出して伝えてみる

始めのころは、「僕がこんなに変わろうとしてるのに、相変わらずだなー」と不満に思うこともありましたが、気づけば両親の僕に対する態度も変わっていました。

自分が変わると相手も変わる。
相手が変わると自分も変わる。

自分から変わるきっかけをつくることで、いいループが回りだして、状況は加速度的に変わっていきます。

結果的に、「過去があるから今がある」と思えることも増えてきました。

おわりに

まずは、どんなに小さくてもいいからきっかけを作ることが大切です。

本を読んでみてもいいですね。

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