【視線恐怖症】僕が「電車が苦手」を克服した方法【社交不安障害】

人見知り・対人恐怖

どうも、元引きこもりブロガーのサイトウです。
今回は、視線が怖くて電車に乗れなかった僕が、気兼ねなく電車に乗れるようになった方法を解説していきます。

視線恐怖の症状がある状態で電車に乗ると、

  • みんなから見られてる気がしたり
  • どこを見ればいいかわからなくなったり

本当に大変ですよね。^^;

僕の場合、「克服した」というよりは、「いつのまにか気にならなくなっていた」という感じでした。

というわけで、「電車が苦手」がなくなるまでにやったことを紹介していきます。
同じような悩みを抱えている方の参考になると思うので、ぜひご覧になってみてください!

視線が怖くて電車に乗れなかった当時の状況

人からの視線が気になり始めたのは、中学の終わりころ。
「電車が苦手」を克服したのが20代後半だったので、10年以上悩んでいたことになります。

電車に乗るたびに、毎回死にそうになっていました。

当時書いていたブログを引用します。

(電車内では視線が怖いので)目をつぶってやり過ごすとする。寝たふりをしていると思われたくないから、本当に眠くてウトウトしている感じに振る舞う。でもそうすると今度は目を開けるタイミングに困る。

どうすればわざとらしくないか、電車の揺れに驚いて目が覚めたことにするか、携帯にメールが来たことにするか…。そもそも本当に寝ていたらもっと頭の位置は低くなるか。姿勢を変えたくても今は寝ているからダメだ。いや、少し動いた方が逆に自然か?

そんなことを考えているうちに降りる駅が近づいてきて、意を決して目を開いて逃げるように降りる。

電車を降りると、毎回汗びっしょりでした。
頭も痛かったです。^^;
今振り返ると、無理に座らず、隅のほうで立っていればもう少し楽だったと思います。
でも当時は、「座席が空いてるのに座らないと変に思われるかな」と思って、毎回空席を探してました。苦笑

視線恐怖症とは

当時の僕の症状は、「視線恐怖症」と呼ばれます。

視線恐怖症とは、文字どおり、視線が怖くなってしまう症状のことです。
視線恐怖は、下記の2つに分けられます。

  • 人からの視線が怖い「他者視線恐怖」
  • 自分の視線が相手を不快にさせているのではないかと不安になる「自己視線恐怖」
僕は、他者視線恐怖と自己視線恐怖の両方に悩んでいました。

視線恐怖症と似たような症状としては、「脇見恐怖症」があります。

視線恐怖症や脇見恐怖症は、医学的には「社会不安障害(社交不安障害)」に分類されます。
いわゆる対人恐怖症ですね。

社会不安障害の治療には、一般的に薬物療法や認知行動療法が用いられます。

参考:https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_979.html

重度の視線恐怖症だった僕が「電車が苦手」を克服するまでにやったこと

何度も視線恐怖症を克服しようとしましたが、「克服しなきゃ」と思っていたころは、まったくと言っていいほどよくなりませんでした。

無理に克服しようとするのではなく、「今やりたいとおもえること」に取り組んでいるうちに、自然と気にならなくなった感じです。

僕が気兼ねなく電車に乗れるようになった時期は、脱ひきこもりの時期と重なります。

当時取り組んだことの中でも、とくに効果があった方法を3つ紹介します。

  • 放送大学
  • 旅行
  • 病院・デイケア

放送大学

引きこもり生活も終盤に差し掛かったころ、放送大学に入学(編入)しました。
「辛い経験を生かして臨床心理士の資格を取りたい」と思ったからです。

僕が放送大学を選んだのは、「外出のきかっけになる」と思えたことが大きかったです。

通信制大学の中には、完全に在宅で卒業できるところもあります。
放送大学では、単位認定試験のために必ず学習センターまで行く必要があります。

最寄りの学習センターまで、電車で1時間くらいかかるので、いいリハビリになりました。

今回試験を受けに行ってみると、電車に乗ることも、試験会場にいることも、1年前と比べればはるかに楽になっていると感じた。前は冬でも変な汗が止まらなかったもんな。

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旅行

放送大学の卒業が見えてきたころ、青春18きっぷを使って、延べ10日間の旅行をしました。

「青春18きっぷ」とは、全国のJR(特急以外)が乗り放題になるフリーパスです。

旅の前半は、慣れない外の世界ということもあり、だいぶナイーブになっていました。

寝不足と疲れのせいか、移動中はひたすらネガティブだった。メモには「もうだめかもしれない」とある。人の中にいるのに、僕だけ違う空間にいるような疎外感を感じた。

でも、次第に旅を楽しめるように。

【青春18きっぷの旅】白川郷

それにしてもすごい風景。これは世界遺産だわ。早々に「来てよかった」と思えた。

まだまだ電車は苦手でしたが、一人で全国を巡った経験は、大きな自信になりました。^^

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入院・デイケア

「電車が苦手」を克服するうえで、圧倒的に効果があったのは、入院とデイケアです。

精神科の先生には、「結局は人の中に身を置いて、少しずつ慣れていくしかないよ」と言われていました。
それで、人がいる環境に慣れるために、入院させてもらうことになったわけです。

はじめは不安で不安で、ずっと布団にもぐって横になってしました。
それが、2週間経つころにはデイケアに参加し始めて、3か月経つころには相部屋に移って、半年経つころには、談話室にすっかり入り浸るまでに。

病院が、すっかり居心地のいい場所になりました。

入院とデイケアによって、劇的な変化が起こりました。
あれだけ苦手だった電車に気軽に乗れるようになっていたんです。

いつの間にか、周りに人がいる状況に慣れていたようです。^^
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おわりに

電車を苦手を克服するには、周りに人がいる状況に少しずつ慣れていくことが大切です。

「人からどうもどう思われても気にしないようにしよう」などと自分に言い聞かせたところで、まあ効果はないです。

まずは、安心して過ごせる居場所を作っていきましょう。

  • シェアハウス
  • デイケア
  • 当事者会―

居場所の候補はたくさんあります。

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